予備試験無双

令和2年予備試験合格(短答・論文・口述全て二桁前半の順位)

予備試験全国公開論文模試 第2回(伊藤塾)

 こんばんは、アポロです。

 先ほど伊藤塾から『予備試験全国公開論文模試 第2回』の答案が返却されたので、その反省と今後の勉強の指針について書きます。 

 

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最後の最後に爆死しました笑

 

憲法〜 予想はB→結果はC

・目的を2つに分けなかったため、当てはめが充実しなかった(目的の分析は慎重に)

 

〜行政〜 予想はC→結果はB

・設問1は、「法に根拠を有しない」という反論を検討できなかった(「なお」は要注意)

・設問2は、「拘束力」(行訴法33条2項)に言及できなかった

 

民法〜 予想はE→結果もE

・前段は、顕名の要件・177条絡みの論点を検討できなかった(事実関係の整理が不十分)

・後段は、契約の効果帰属に言及できなかった

 

〜商法〜 予想はA→結果はC

・設問1は、「正当な理由」の基準時の結論が逆だっただけで大減点された(理由は書いてる)

・現場思考に近い問題で特定の見解を押し付けてくるような採点には大いに疑問がある

・設問2は、特に理由もなく減点されていて、本当に意味がわからない

・久々にゴミ採点に当たってしまったので、この結果は全く気にしなくて良いと考える

 

〜民訴〜 予想はA→結果もA

・ほぼ完璧な答案が書けた

 

刑法〜 予想はA→結果はB

・国家法益に対する詐欺罪の成否を検討しなかった(書くか迷ったら一言言及する)

 

〜刑訴〜 予想はA→結果はC

・設問1①は、答案例・添削共に意味不明である。そもそも、「逮捕の現場に居合わせた第三者の身体捜索の可否」という論点は、「逮捕の現場」の解釈というよりは、当該第三者が「逮捕の現場」にいることを前提に、そのような者の身体に対しても捜索をなし得るのか、という問題意識から出てくるものである。解説は古江本を参照し、消極説が有力説であると書いているが、137頁には「積極説が有力」とハッキリ書いてある。そのため、「『逮捕の現場』とは逮捕した場所と同一の管理権が及ぶ場所的範囲をいうところ、甲方で甲を逮捕して甲方で丙のかばんを捜索しているため、『逮捕の現場』といえる」とした上で、102条2項の要件を検討している私の答案には何の論理的問題もないはずである。それにもかかわらず、採点者は、①「被逮捕者の管理権が基準です」(←いや、違うでしょ笑)、②「甲のかばんではないです」(←知っとるわ)、③「必要な処分の問題です」(←それは消極説からの話な)という、不正確かつ意味不明なコメントを付して減点している。①については、本問の解説9頁にも、「『逮捕の現場』の解釈については、……相当説によると、逮捕場所と同一の管理権が及ぶ範囲をいう」と書いている。採点者さん、直前期の受験生の答案を添削するなら、もう少し勉強して下さい。

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明らかに変なことを言ってると思うのですが、この指摘の意味がわかる人がいれば教えて下さい(緊急処分説に引っ張られてるのか?)。

・設問1②は、「人の看守する……建造物」と正確に引用したら、「?」「条文の文言に当てはめましょう」と書かれたのですが、条文の読み方がわからない方なのでしょうか?

・設問1③は、携帯電話と被疑事件の関連性にも触れるべきだった

・設問2は、「共通意思形成→共犯者にとっても精神状態供述」という理屈を失念していた

 

 

〜総括〜

・成績は酷いが、様々な理由でこの模試の信憑性は怪しいので、気にしなくて良いと考える

憲法は、目的を丁寧に分析して手段審査を充実させないと点数が伸びないと再確認した

・刑法は簡単すぎて点数がインフレし、商法・刑訴の採点は意味不明なので、気にしない

・予想よりも評価が悪かった科目が多いが、採点が意味不明な科目も多いため、仕方ない

 

〜今後の勉強の指針〜

・とにかく「穴をなくす勉強」をする

・定義・論証を徹底的に暗記する

・自説を確認し、ブレないように気を付ける

・予備試験や新司法試験の過去問等に既出の論点は、当てはめレベルまで確認する

 

 

 こんな感じですかね〜。これが本番だったら不合格でした笑。ただ、上述の通り、出題と採点が微妙なことに加え、他にもこの模試の信憑性が低いといえる要因があります。したがって、この結果を気にすることには何の意味もないため、反省点だけ把握してさっさと切り替えます。そして、ついに本番まで残り1週間を切りました。なので、答案を書くのは明日で最後にします。

 

 昨日親友(彼も法曹志望)と電話したら、「別に落ちても死ぬわけじゃないし、いずれは弁護士にはなれるんだから、もっと気楽に受けたら?たぶんお前は落ちないとは思うけど笑」と言われ、妙に納得しました。そうなんですよね、所詮法曹になれるのが数年早くなるかどうかっていうだけの試験です。普段は「落ちたら死ぬ」くらいのメンタルで勉強すべきだと思うのですが、直前期・本番までそのメンタルでいるのが良いとは思えません。当日全力を出すのは大前提ですが、「心の余裕」を持つことも同じくらい大切だと思います。なので、私は何とかこの試験を楽しもうと思います。そもそも、去年は受けられなかった論文試験を受けられるっていうだけで、幸せなことですよね。というわけで、この超直前期の緊張感すらも楽しんでいきます!