予備試験無双

令和2年予備試験合格(短答・論文・口述全て二桁前半の順位)

予備試験論文の予想評価(修正版)

 こんばんは、アポロです。予備試験論文を受験してから、約2週間が経過しました。先日、予備試験論文の予想評価について書いたのですが、そこからさらに多くの再現答案を読み、自分の評価がより明確に予想できるようになりました。また、本日配信された伊藤塾の『予備試験論文出題分析会』を受講したところ、再現答案10通のうち2通が自分の提出したものでした(刑訴と般教)。そのため、少なくとも刑訴と般教については、かなり精度の高い予想になったと思います。

 

 

〜予想評価〜

憲法…C(↓)

・行政…B(→)

・刑法…A(→)

・刑訴…A(→)

・般教…A(↑)

・実務…C(→)

民法…A(→)

・商法…D(→)

・民訴…C(↑)

・順位…100位代後半

 

 

憲法…C+(↓)

 伊藤塾に集まった再現答案では、形式的正当化について言及した人は結構多かったらしい。この時点でAは無理だという推定が働く。

 権利の重要性・規制態様については、他の再現答案と比較しても、かなり踏み込んだ検討ができているので、ここは高く評価され得る。

 手段審査をよく書けたと思っていたが、多くの答案が厚く書いているので、ここで差をつけることはできないかもしれない。ただ、事実を全て拾って検討したことは評価され得る。

 

行政法…B-(→) 

 特に新しい発見はなかった。

 

・刑法…A(→)

 特に新しい発見はなかった。

 

刑事訴訟法…A(→)

 伊藤塾の再現答案に選ばれた。57行目の「②事件の有罪判決」は「①事件の有罪判決」の間違い。伊藤塾に提出した後すぐに気づいて直したが、時既に遅し。本番ではさすがに「①事件の有罪判決」と書いている(と思う)。自分の答案について、山本先生は以下のようにコメントしていた。

 「よく書けてる。入り口は憲法39条から書けてる。判例ベースで公訴事実の同一性を書けてる。ひとまず形式的帰結を出してる。訴因の背後の社会的事実としては一連の同一事象と言えるかは疑問(細かい指摘だが)。論証は事前準備したかのようにしっかり書けてる。キーワードも書けてる。当てはめが丁寧で良い(そんなに頑張る必要はないが)。十分すぎるくらい十分。問題なくAはつく。」

 山本先生は伊藤塾の講師で2番目に好きなので(1番は呉先生)、自分の答案を褒められたのは嬉しかった。平成15年判例が使った「単一性」という概念を導き出す論証を知らなかったこと・「単一性」という概念を使うと訴因記載の事実を使いづらくなることから、あえてそれを使わずに従来の判例理論で説明しようと試みた。このような説明が理論的に正しいかは不明だが、「公訴事実の同一性」を巡る議論は錯綜しているため、少なくとも「間違い」ではないはず。ただ、上記指摘の通り、「一連の同一事象」は筆が滑った感じはある。とはいえ、他の部分は圧倒的に書けているので、超上位だと思う。←コメントに指摘がある通り、これは明確な「間違い」です。少なくとも超上位ではないですね。ただ、相対的にAはつくと思っています。

 

一般教養科目…A-(↑)

 伊藤塾の再現答案に選ばれた。自分の答案について、坂本先生は以下のようにコメントしていた。

 「設問1は、字数が多くて長すぎるのが欠点。ただ、ポイントを全て押さえており、ほぼ満点に近い要約なので、Aに近い評価は取れる。設問2は、神々の永遠の法は自然法なのかは疑問。対立軸の抽出は満点。当てはめも満点。大変よく書けてる。Aがつく。」

 最も評価が読めない科目なので、「模範解答」のような扱いで褒められたのは嬉しかった。ただ、こんな薄い内容で本当にAがつくのか確信が持てない。プロの講師が言うのでAがつくのだと思うが、Aの中でも下の方だと思っている。

 

・実務…C(→)

 特に新しい発見はなかった。

 

民法…A-(→)

 設問1の出来で大きな差がつくというのが伊藤塾の予想らしい。もしそうなら、判例の規範を示して事実を拾いまくった自分の答案はかなり跳ねるのではないか。

 設問2は、取消権の一身専属性・錯誤を書いてないこと、余事記載(不当利得)をしたことが不安要素。これらが悪い方向に傾けば、Bもあり得る。

 

・商法…D+(→)

 特に新しい発見はなかった。

 

民事訴訟法…C-(↑)

 伊藤塾に集まった再現答案では、判例の射程について検討していたのは30%未満らしい。そうすると、設問1で確認の利益・二重起訴を書き、設問2で一部請求棄却後の残部請求を書いた自分の答案は、相対的にはそれほど沈んでいないのかもしれない。そのため、悪くてもDに踏み止まる可能性が高いと思う。

 

 

 こんな感じですかね〜。刑訴・般教で自分の答案が教材に載っていたのは、感慨深かったです。「遂に俺もここまで来たんだな〜」と。しかも、2通とも「A答案」との評価を頂けたので安心しました。

 さて、東大ロー入試まで残り1週間を切りました。実は、予備論文が終わってから勉強が全く手につかない状態に陥っています。東大ローの過去問2年分を解いた以外は、本当に何も勉強していないです。明日は2018年の過去問を解くのですが、それ以外に勉強できる気がしないです。さすがに危機感が出てきたので、明後日から本気出します!