口述のまとめノートを公開します
第1 持ち物
受験票、スーツ、アイマスク、充電器、傘、ハンカチ、衣類、時計、髭剃り、水、目薬、メガネ、コンタクト、マスク、予備試験用法文、大島本、民事赤本、基本刑法各論、定義集
第2 戦略
・主査と会話をして、台本を進め、最後まで行くこと。落ち着いていけば大丈夫。
・偉い先生の個別指導を受けられる貴重な機会。
第3 流れ(総論)
1 開始まで
①ドアの前で深呼吸
②2回ノック→チーン
③ドア開ける&閉める
④「失礼します」(言ってからお辞儀、手は横に、主査も副査も見る)
⑤椅子まで進む
⑥「◯室◯番です。よろしくお願いします」(言ってからお辞儀、手は横に、副査も見る)
⑦(「それでは着席して下さい」→)「はい」→椅子を両手で引く→着席
2 質疑応答
・背筋を伸ばし、手は膝に、脇を締め、足は真っ直ぐ、主査の方も見る!(堂々とする)
・多少痒くても、顔や髪を触らない!(我慢する)
・パネル・法文は両手で持つ!(時々顔を上げる)
・基本的に主査の方だけを見る!(副査が話し始めたら副査の方を見る)
・語尾まではっきりと言う!
・「え〜」「そうですね」を言いすぎない!
・文末は「〜です」「〜ます」で断定する!(◯「〜と考えます」、×「〜と思います」)
・わからなければ遠慮なく聞き返す!(「恐れ入りますが」を枕詞につける)
・質問には、「はい」と一拍置いてから、端的に答える!(二択で迷っても結論ファースト)
・大きな声でゆっくり話す!(語気は強めで良い)
・わからなくても焦らない!(受験生は皆できない)
・結論がわからなくても、問題の所在等何か話す!(「わからないです」はもったいない)
・余計なことは話さない!(聞かれてもないのに「定義はわからないのですが〜」等)
・キーワードがある場合、それを先に言う!
・聞き返されたら何でも撤回するのは良くない!(自信がある部分は維持することも大切)
・「撤回します」と言う場合、簡単な理由も言う!(「事案を勘違いしておりました」等)
・法文参照するように言われたら、「はい、参照します」と言う!(一回開いたら閉じる)
3 終了
①パネル・法文を元に戻す
②椅子から立つ→椅子を元に戻す→「ありがとうございました」(言ってからお辞儀)
③ドアの前に行く→「失礼します」(言ってからお辞儀、手は横に、副査も見る)
第4 民事
1 請求の趣旨
・遅延損害金は、「◯◯円及びこれに対する『◯年◯月◯日から』支払い済みまで」
・「訴訟費用は被告の負担とする」
・「この判決は仮に執行することができる」
2 訴訟物
・「返還請求権」と「妨害排除請求権」の言い間違いに注意
・複数ある場合・付帯請求・保証の訴訟物の個数に注意
3 請求の原因
・「請求の趣旨」との聞き間違いに注意
・権利自白に注意
4 抗弁・再抗弁
・複数ある場合に注意
・請求原因で現れている事実には注意
・日にちに注意(時効)
・予備的請求原因になる理由が聞かれたら、再抗弁の定義を言い、三段論法
5 保全・執行
・訴訟引受・別訴提起という不都合
・被保全債権に着目
・差し押さえられる物が複数あるかも
6 手続
・公示送達に要注意(被告の住所不明の場合にする、擬制自白は成立しない)
7 立証
・「署名」については二段の推定は働かないので要注意
8 法曹倫理
・説明義務(受任一般→29条1項、不利益事項→32条)に要注意
第5 刑事
1 刑法
・事案を超集中して聞く(事情を付け足したり、知っている判例に引きつけたりしない)
・目立つ言い回し・強調している箇所・キーワードには意味があるので、敏感に察知する
・事案の把握が超重要なので、わからなければ必ず聞き返す
・主観的構成要件(故意・不法領得の意思)も忘れない
・刑の不均衡について突っ込まれた場合、「量刑上考慮すれば足りる」は便利
2 手続
・自信がある部分は条文まで言っても良い
・伝聞例外の要件は、まずは「署名又は押印」を言う
3 法曹倫理
・問題点が複数の可能性あり
・わからなければ、とりあえず依頼者の利益を優先