予備試験無双

令和2年予備試験合格(短答・論文・口述全て二桁前半の順位)

予備試験口述の予想評価・雑感等

 こんばんは、アポロです。昨日と一昨日は、予備試験口述を受験していました。今日はその予想評価・雑感等について書きます。なお、口述再現は作成したのですが、伊藤塾に提出するため、ここに載せることはできません。

 

 〜予想評価〜

 ・民事…60点

 ・刑事…61点

 ・順位…2桁後半

 

〜雑感〜

 

・民事…59.5〜60.5

 15分ちょいで終わった。成功した点は、条文番号を3回とも正確に言えたこと。失敗した点は、要件事実を聞かれたのに請求原因事実を答えたこと、所有の意思をド忘れしたこと、「対抗要件具備による」という言葉が出てこなかったこと。基本的な部分で何度か詰まったので、その影響次第で評価が変わる。60%の確率で60点、25%の確率で61点、15%の確率で59点、という感じ。

 

・刑事…60〜61.5

 10分ちょいで終わった。成功した点は、しっかりと誘導に乗れたこと、不都合性を指摘されても対応できたこと。失敗した点は、実質的に同じ内容を繰り返すようなことがあったこと、暴行罪を成立させてしまったこと。めちゃくちゃスムーズに進んだし(特に後半)、主査が最後満面の笑みで送り出してくれたので、60は固いはず。ただ、ちょいちょいミスったので、62は流石に来ないと思われる。

 

〜総括〜

 不思議なことに、あまり緊張しなかった。そのため、普段通り対話することができた。ただ、民事はあまり誘導がなかったので、マジで焦った瞬間が何度かあった。刑事は誘導がめちゃくちゃ丁寧だったので、簡単に正解に辿り着くことができた。

 運が良かったのは、民事がほぼ過去問の焼き直しだったこと(過去問に引っ張られた故の誤答もしたが笑)、刑事がコンプリート論文答練で解いた論点と被っていたこと(刑法・刑訴共に)である。刑法に関しては、過去問で爆死したことがあったので、本当に怖かった。

 想定される最悪の点数としては、民事59点・刑事60点の合計119点。これでも、最下位で合格できる。そのため、客観的に見て、合格可能性はかなり高い。

 試験の2日間を通じて感じたことは、「口述で落ちるのは確実に実力不足だが、上位を狙うには短答・論文以上に運の要素が絡む」ということ。他の人の再現・友達の話を聞いても、やはり部屋ごとに聞かれている質問も微妙に違うし、誘導の丁寧さも全然違う。揚げ足を取って逃さないような主査もいれば、細かい間違いはスルーしてくれる主査もいる。圧迫感のある主査もいれば、終始笑顔の主査もいる。これらが受験生に与える心理的影響力はかなり大きい。口述の順位が良くても自慢する人が少ないのは、こういう部分に原因があるのではないかと感じた(私の周りにも口述1位合格者がいたが、口述直前まで知らなかった笑)。

 試験後に、同じく口述を受けた勉強仲間で軽く飲みに行った。乾杯をする時に、「遂にこれで予備試験が終わったんだ…」と感慨深い気持ちになった(しばらくエモい雰囲気になった)。個人的に1番辛かったのは、短答の直前期。いつ使うかわからない条文・よくわからない昭和の判例をひたすら覚え、「俺は何を勉強しているんだ」と虚しい気持ちにもなった。本気で勉強が嫌になり、夜中はずっと就活の情報を集めていた。もう2度と予備試験の短答は受けたくない。論文の勉強は、全く辛くなかった。口述の勉強も、色んな人と久しぶりに話すことができて楽しかった。「口述直前期はストレスが凄い」と聞いていたが、自分の場合は全くそんなことはなかった。その証拠(?)に、短答直前期・論文直前期に発症した口内炎が、口述直前期には発症しなかった。来年以降口述を受ける人がいれば、過度に怯えることなく口述対策をしてほしい。去年受かった自分の友達も「なぜ皆あれほど焦っているのかわからなかった」と言っていた。実際、私もそう感じた。対策を間違えず、本番で過度に緊張しなければ、まず落ちることはないと思う(これで自分が落ちてたらマジで笑うけど)。

 

 

 こんな感じですかね〜。論文同様、色々失敗しましたが、自分の実力は出し切ったので、後悔はないです。もちろん不合格の可能性もありますが、合格前提で物事を進める方が合理的なので、もう受かったと勝手に思い込んでます笑。今日は3つの事務所のインターンに応募しました。明日は伊藤塾の合格体験記を書いてから、司法試験の願書を書いて、夜は宅飲みします。明後日から合格発表までの間は、経済法の過去問を解きます。落ちてませんように!