予備試験無双

令和2年予備試験合格(短答・論文・口述全て二桁前半の順位)

平成27年予備試験行政法

 こんにちは、アポロです。毎日過去問生活23日目、今日は平成27年予備試験行政法を解きました。

 実際に答案を書いたのは、10ヶ月ぶり2回目です。かかった時間は56分でした。

 

 

〜個人的な反省〜

・設問1の法効果性について、河川法75条1項1号を引用し忘れた。

・設問1の実行的な権利救済の観点について、「河川法75条1項1号に基づく命令がされたときに取消訴訟を提起すれば足りる」としたが、この場合にも河川法102条2号に基づいて刑罰を受ける可能性はある以上、これは不適切だったかもしれない。そうではなく、「許可の申請をして不許可処分を受けた場合に、不許可処分の取消訴訟と許可の申請型義務付け訴訟を提起し、許可の仮の義務付けの申立てもすれば、罰則を受けることも命令を出されることもない」等と論述した方が適切だったように思われる。

・設問2の裁量の有無の実質的検討にあたって、「かかる命令を行うには河川の管理に関する政策技術的な判断が要求される」とだけ書いたが、もう一歩踏み込んだ検討をすべきであった。例えば、「河川管理上の支障の程度や態様等を判断して行う必要があるため」といった理由を一言添えるだけでも、大分印象は変わるような気がする。実際、平成30年司法試験採点実感では、以下のように注意喚起されている。「行政裁量が認められる根拠について、例えば、『専門性』とだけしか述べない答案が少なくない。……事案の特性を踏まえてもう少し適切な理由付けを考えて説明してほしい」。行政法に限らず、全ての文章に「なぜ?」というツッコミを入れ、拙い表現であっても理由はしっかり書くように徹底する。

 

 

 こんな感じですかね〜。設問1は処分性を否定することで争いはないと思いますが、設問2はどちらの結論も十分あり得ると思います(受験生的には違法としたいが、実務的には違法とはなりづらい、という感じか)。なので、いずれの結論を採るにしても、どれだけ問題文の事実を拾って適切に評価できたかが勝負の問題でした。私は結論として違法ではないとしましたが、自主ゼミでもこの辺りはかなり議論になりました(ほぼ水掛け論だが笑)。こんなに短い問題文の中にこれだけ「微妙」な事実を盛り込んでくるのは、「さすが予備試験」という感じでした。良問です!

 

 今日の一曲…Chance The Rapper - Summer Friends (feat.Jeremih & Francis & The Lights)