予備試験無双

令和2年予備試験合格(短答・論文・口述全て二桁前半の順位)

論文直前答練 憲法・行政法 第1〜4回

 こんばんは、アポロです。

 先ほど伊藤塾から『論文直前答練 憲法行政法 第1〜4回』の答案が返却されたので、その反省と今後の勉強の指針について書きます。

 

 

〜第1回〜

憲法…19点(推定E)

 ・過去最低レベルの点数を叩き出したが、我ながらひどい出来なので、納得の点数

 ・最大の失敗は、「アファーマティブ・アクション」に全く気づかなかったこと

 ・全体的に評価が抜けまくっているし、三者間で議論も噛み合っていない

 ・平等権の争点形成の仕方等も含めて学ぶべきことが多い問題なので、要復習

・行政…34点(推定B)

 ・公定力・国家賠償請求という馴染みのない分野だったが、短答知識を使って書けた

 ・苦手分野だからこそ、事実に食らいついて当てはめることができた

 ・公定力の根拠・「違法」の論証の理由部分が書けなかったので、評価が伸び悩んだ

 ・苦手分野の論証の精度を上げる必要がある

 

〜第2回〜

憲法…33点(推定B)

 ・「恣意的運用のおそれ」や「萎縮効果」に言及できなかった

 ・問題文の生の事実を法的な議論に昇華させる力(意識)が足りないと強く感じた

・行政…30点(推定B)

 ・設問1の原告適格は良く書けたが、設問2は全くわからず、的外れなことを書いた

 ・設問2は、問題文から争点が全く読み取れないので、なかなか変な問題だとは思う

 

〜第3回〜

憲法…22点(推定D)

 ・違憲の問題と国賠法上違法の問題を分けずに書いたので、大枠の構成が不適切となった

 ・立方不作為の違法の規範(「必要不可欠・正当な理由・長期間怠る」)を書けなかった

 ・選挙制度の決定に関する国会の裁量(44条、47条等)を指摘できなかった

 ・万が一の出題に備えて、書き方の大枠はストックする必要がある

・行政…37点(推定A)

 ・全体的に、条文の引用不足により失点している

 ・内部的行為論を公権力性の中で書いているが、これは外部性の問題なので、明らかな誤り

 ・「相当程度確実」というフレーズに言及できなかった

 ・「事実」だけでなく、「条文」の引用にも配点があることを強く意識する必要がある

 

〜第4回〜

憲法…35点(推定A)

 ・生存権の問題だったが、文言解釈の問題ではなかったので、裁量論で処理した

 ・このような問題が本番で出題されることは考え難いので、復習は不要

・行政…27点(推定C)

 ・設問1は、無効等確認訴訟が穴になっていることを自覚したので、要復習

 ・設問2は、最判昭和59年12月12日を想起してしまい、ズレた論述をしたので、要復習

 

 

〜総括〜

 ・全体的に点数が不安定

 ・憲法は「事実」の引用が課題で、行政法は「条文」の引用が課題

 ・基本的な論証が不正確な部分も多く、結局「基礎的な知識が不正確」なのだと強く感じる

 ・全体的に、マイナー分野からの出題が多かったように感じた

 

〜今後の勉強の指針〜

 ・とにかく「穴をなくす勉強」をする

 ・憲法は、人権ごとの争点や処理手順を徹底的に確認する

 ・行政法は、論証の精度を上げると共に、処分性・裁量の逸脱濫用は特に理解を深めておく

 ・予備試験や新司法試験の過去問等を用いて、「事実」や「条文」の引用の練習をする

 

 

 こんな感じですかね〜。なかなか酷い点数ですが、直前期ということもあり、落ち込んでいる暇はありません。日々全力で問題に取り組むのが前提ですが、結局、本番で良い点数を出せれば良いのです。今回も沢山の失敗ができたので、まだまだ成長できそうです。

 さて、明後日はいよいよ慶應ローの入試です。過去問で対策はしたので、あとは実力を発揮するだけです。普通に受験すれば確実に受かってしまうのですが、それでは面白くないです。そこで、「全額免除」を目標に受験します。これなら多少の緊張感があります。楽しみです!