予備試験論文公開模試(辰巳)
こんばんは、アポロです。
先ほど辰巳から『予備試験論文公開模試』の答案が返却されたので、その反省と今後の勉強の指針について書きます。
〜憲法〜 予想はC→結果はA(推定)
・24条1項は、ここで長々と書いてしまったのが最大の失敗(問題の空気を読めていない)
・24条2項は、法案1〜3号をまとめて検討してしまった(問題の分析・検討が雑)
・14条1項は、時間不足でまともな検討ができていない(24条1項で書きすぎた)
・複数の人権が出てきた時は、問題の空気を読み、「何を厚く論じるべきか」を見極める
〜行政〜 予想はB→結果もB(推定)
・設問1は、当てはめがやや薄かったが、解答例ほど書くのは現実的でないので、これで良い
・設問2は、B県の反論に対して再反論をする形で書いてしまった(問いかけをよく読む!)
・設問3は、10ヶ月経過していることに触れなかったが、仕方ないとは思う
・知識面では行手法の条文・判例を復習し、論述面では「問題の形式を守る」意識を徹底する
〜民法〜 予想はA→結果もA(推定)
・設問1は、ほぼ完璧だったが、判例の規範がもう少し正確だとなお良かった
・設問2(1)は、「債権的には有効だが物権的には無効」という基礎Mの説明だと減点された笑
・設問2(2)は、帰責事由の検討が薄かった
・やはり本番との質的相違が大きいので、予備試験民法の頭の使い方・解き方を確認する
〜商法〜 予想はB→結果はA(推定)
・設問1は、未知の論点だったが、既存の知識を流用しつつ、現場思考で解くことができた
・設問2は、MBOの任務懈怠など知らなかったが、何かしらの任務を設定するべきだった
・いずれも現場思考で解いたが、適切な理由で正解を導き出せたので、自信になった
・現場思考では絶対書き負けないので、判例・条文の知識レベルで書き負けない準備をする
〜民訴〜 予想はA→結果はB(推定)
・設問1は、出題意図が不明(「既判力によって……原告適格を欠く」って笑)
・設問2は、既判力の客観的範囲・作用について検討できていない(原則から書く姿勢の欠如)
・伊藤塾の模試でも「既判力の原則論を落とす」というミスをしているため、本当に要注意
・伊藤塾の模試や本問のように、ややイレギュラーな問われ方をした時こそ、原則論から書く
〜刑法〜 予想はA→結果もA(推定)
・問題のクセが強すぎる上に、添削内容が意味不明(採点者が正当防衛を理解していない)
・辰巳は正当防衛にヤマを張っているようなので、復習する
〜刑訴〜 予想はA→結果もA(推定)
・逮捕の適法性は、時間的場所的接着性ではなく、明白性で現行犯逮捕を切るべきだった
・取調べの適法性は、実体喪失説から違法と結論づけたが、適法とすべきだった
・余罪取調べに限界がないという自説から当てはめができないため、実体喪失説に逃げた
・極端な学説は当てはめがしづらいため、当てはめまでイメージして論証を見直し、修正する
〜民実〜 予想はA→結果もA(推定)
・設問1(2)(3)…登記請求権の請求の趣旨・訴訟物が不正確だった(「別紙登記目録記載」)
・その他は特にミスしていないので、暗記事項・準備書面の論じ方を確認すれば足りる
〜刑実〜 予想はA→結果もA(推定)
・設問2…的外れなことを書いたが、説得的との理由で加点されたので、結果オーライ
・設問3…予定主張記載書面についての理解不足により、少しズレたことを書いてしまった
・設問4…急迫性・防衛の意思も書いた結果、論述が薄くなった(「争点整理の結果に留意」)
・設問5(2)…規則49条を指摘できなかった(判例の読み込みが甘い)
〜般教〜 予想はC→結果はA
・客観的に見てそれほど良い内容とは思えないが、なぜか高く評価された
・とにかく具体的に掘り下げて検討する、という姿勢が評価されたのかもしれない
・書き方のコツは掴めたので、本番でも良い点を取りたい
〜総括〜
・母数を考えても良い順位だが、一般教養で点数が跳ねたのが大きい(得点調整もない)
・伊藤塾模試に引き続き予想よりも評価が悪かった民訴は要注意な科目といえる
・民訴は、「論理的な論述」や「原則論を丁寧に示す」という基本的な部分で失点している
・模試と本番が異なるのは承知の上だが、一桁順位で合格するイメージがより具体化された
〜今後の勉強の指針〜
・とにかく「穴をなくす勉強」をする
・定義・論証を徹底的に暗記する
・自説を確認し、ブレないように気を付ける
・予備試験や新司法試験の過去問等に既出の論点は、当てはめレベルまで確認する
こんな感じですかね〜。本番までの残り10日は、自分の信じた教材のうち、特に基礎・基本の確認を徹底をし、リラックスしながら網羅的な復習を繰り返します。