令和2年予備試験商法
こんばんは、アポロです。今日は商法の反省点について書きます。
商法は、B評価でした(予想ではD評価でした)。設問2がマジの0点なので(「株式交換だけど承認不要」と3行使って書いただけ笑)、設問1に異常な配点が置かれたことが明らかになりました。友達の再現答案を見ても、設問2が良く書けているにもかかわらず、設問1の847条の3の当てはめが雑だったことが大きく影響し、同じB評価です。おそらく、設問1と設問2の「実質的な」配点比率は、最終的に8:2くらいに落ち着いたと思われます。
〜設問1〜
・428条1項の存在を失念し、過失の当てはめをしてしまった。過去問や答練で何回も引用していたのに、こんな凡ミスを犯した。要件充足に大きな配点が置かれていた設問だけに、ここはそれなりに減点されたはず。会社法はこういうテクニカルな要件充足が少なくないので、過去問に出てきたパターンは正確にアウトプットできるよう訓練する必要がある。
・847条の3はヤマを張っていたので、完璧に当てはめることができた。設問2が爆死してもBで耐えた最大の理由はこれに違いない。
〜設問2〜
・現場では、少し考えてわからなかったので、「これは皆できない条文ゲーだな」と思った。商法設問1までの手応えで合格を確信していたため、ここは大胆に捨てることにした。というのも、予備試験商法では応用的な設問を捨ててもAやBがつくことは十分ある、ということを再現答案から学んでいたからである。言い換えれば、応用的な設問は実質的な配点が低くならざるを得ないため、コスパが非常に悪いのである。このような思考過程で、さっさと民訴の答案作成に移り、終了直前に「株式交換だけど承認不要」とだけ3行使って書いた。結果として、この決断は正解だった。
・とはいえ、確実にAを取るためには、このような問題でも最低限の条文は引きたい。沢山の再現答案を見たが、自己株式取得の条文を引用していない答案は未だ見ていない笑。予備試験論文を通じて何度も「自分は本当にバカなんじゃないか」と思ったが、「自己株式取得に気づかなかったの、俺だけ?」と思った時がそのピークである。では、どうすれば自己株式取得であることに気づけたのか。この点について、私の大好きな「低空飛行東大ロー生」さんは、以下のツイートをしていた。本当にこの通りだと思うので、司法試験までの演習では以下の視点を常に意識する。
司法も予備も共通して
— 低空飛行東大ロー生 (@law_usagi) October 29, 2020
【生の事実を法的に(条文上)どう評価できるか】気付けることが重要。
今年の予備商法でも「Cが保有する甲社株式を〜甲社に譲渡」という生の事実から、法的に「自己株式の取得だ 」と気付けることが正確な論点抽出や条文発見に繋がる。
演習ではこの視点を常に意識すべきです。
〜予想評価とのギャップの原因〜
・元々、「自分の商法の評価は、設問2の配点に依存する(6:4ならD、7:3ならC、8:2ならBと予想)」と書いていた。設問1における847条の3の配点が思ったより高く、設問2の配点が思ったより低かった、というだけ。
〜総括〜
・①条文操作の詰めが甘いこと、②「生の事実を法的に(条文上)どう評価できるか」という視点が欠けていること、の2つが課題
〜司法試験に向けて〜
・司法試験過去問を総復習し、商法の感覚を取り戻す
・平成26年・令和2年については答案作成し、司法試験の問題文の長さ・時間感覚に慣れる
・短答に出てきた条文・判例を網羅的に復習する
こんな感じですかね〜。決して満足な出来ではないですが、得点を取る感覚は正しかったので、そこは自信になりました。また、課題が明確になったのは嬉しいです。司法試験までにこれらを改善すれば、本番で良い評価を取れるはずなので、これらを徹底的に意識します!