予備試験無双

令和2年予備試験合格(短答・論文・口述全て二桁前半の順位)

『毎日過去問生活』終わります。

 こんにちは、アポロです。遂に44日間の『毎日過去問生活』が終わったので、その感想を書いていきます。

 

 

 まず、無事に最後までやり抜くことができて良かったです。いかに難問であろうと正面から立ち向かい、まずは時間内に書き切りました。そして、問題によっては解き終わった後も数時間考え続け、自主ゼミ仲間と長時間議論したりもしました。この過程で法的思考力が磨かれ、どんな問題でも逃げなかったことで自信もつきました。

 

 次に、予備試験の各科目において要求される思考方法や答案作成方法が身につきました。「令和2年予備試験のために、この問題から何を学ぶか」という視点は常に持っていました。そうすると、論点レベルの学習というのはあまり意味がなく、抽象的なレベルでテクニックを学ぶ必要があります。それにもかかわらず、予備校の「過去問解説講義」は、その問題の表面的な解説に終始しているものがほとんどなので、それを基にした自分の今までの「過去問研究」はほぼ無意味だったと気付かされました。過去問を数年分本気で研究して初めて、解き方の共通項に気付けます。今では、予備校の解説講義を聞いていても、「この人は本当にこの問題を解いたのだろうか?」と感じてしまいます。「正解ありきの思考過程」を知ったところで何の意味もありません。そのため、私は「現場レベルの思考でどう書くか」ということをとにかく考えました。予備校の解説講義を聞いた上で私の記事を読んで頂けると、この意味がわかるかと思います。

 

 また、自分の悪い癖も沢山気がつきました。例えば、①得意分野が出ると調子に乗って書きすぎる、②事実関係を完璧に把握できていないのに「何となく」把握しているつもりになる、③何でも三段論法したがる上に問題提起までが冗長、④何でも丁寧に引用しすぎて時間がなくなる、⑤問題文の読み方が雑なのでヒントや誘導をスルーしがち、というものが挙げられます。これらは特に意識していたため、後半は割と修正できました。ただ、油断すると確実に再発するので、短答後も毎回意識して答案を書きます。

 

 さらに、短答後の勉強の方針も決まりました。その方針を基に、8月17日〜10月23日まで、「いつ、どの教材・過去問を、どのような目的意識をもって、どのように復習するか」も具体的に決まりました。これだけ過去問を分析した上での計画なので、これが「正解」だと確信しています。短答後は絶対に新しいものには手を出さず(答練・模試は例外)、上記の計画に沿って、自分の信じたものを淡々と繰り返します。

 

 最後に、各科目の現在の目標と到達度は、以下の通りです。

 ・憲法A(×)…当初のB評価より目標を上げた。判例知識・論述力のいずれも未熟。

 ・行政法A(△)…たまに筋を外すので、やや不安。

 ・刑法A(○)…時間内に書き終わるための「雑な論述」ができるようになってきた。

 ・刑事訴訟法A(△)…たまに筋を外すので、やや不安。

 ・一般教養科目C(?)…知らん。

 ・法律実務基礎科目A(○)…知識を詰めて過去問も解きまくったので自信あり。

 ・民法A(△)…当初のB評価より目標を上げた。事案の把握を間違えないか、不安。

 ・商法A(○)…この期間で一番勉強した科目なので、自信あり。

 ・民事訴訟B(○)…当初のA評価より目標を下げた。変な問題が出そうな気がする。

 ・論文総合順位一桁…これは絶対に譲れない。1年前短答に落ちた瞬間から決めている。

 

 

 こんな感じですかね〜。この44日間は、長いようであっという間でした。自分がこれをやり切れたのは、自主ゼミ仲間の存在が大きいです。同じ時間に問題を解き、共に悩み、議論に付き合ってくれる仲間がいたのは、本当に大きかったです。毎日が本当に楽しかったです。明日からは一人での短答生活が始まると思うと、やはり寂しいです。あいにくの天気ですが、今夜は皆で「『毎日過去問生活』お疲れ様会」をしてきます(お店で飲むのは3ヶ月ぶりです)。