慶應ロー入試の結果発表
こんにちは、アポロです。
今日の10:00に慶應ロー入試の結果が出ました。
結果は、全額免除で合格でした。
受験直後は全免合格を確信していたのですが、再現答案作成中に商法と民訴のミスに気付いたので、少し不安でした。私が慶應ローに進学することはないと思いますが、自分の実力を確認できて良かったです。ちなみに、現時点で私の周りでは、他に2人、全免合格した人を確認しています。
なお、私は英語・成績・推薦状で相当に加点されていると思われるので、純粋な試験の成績だけだと全額免除の対象ではないかもしれません。志望理由については、深夜テンションで最高裁判例を引用したものをそのまま提出してしまい、自分でも笑ってしまうほど論理もグチャグチャなので、たぶん足を引っ張ってます笑。
各科目の再現答案は伊藤塾に提出してお金をもらうので、ここに載せることはできません。また、各科目の考察については、出題趣旨が発表されてからやるつもりです。なので、ここでは各科目の雑感についてだけ書きます。
・憲法…コロナと損失補償。春学期の行政法のレポートの内容とほぼ同じだった。争点を完璧に把握していたので、ナイトクラブという特性を意識しつつ(レポートでは学習塾だった)、記憶をフルで喚起してひたすら書いた。おそらく、ぶっちぎりの上位。
・刑法…設問1は、自分で調べて答え合わせしたが、満点だった。設問2は、答案構成なしで書いたが、全ての構成要件の定義を示しつつ、全ての論点を三段論法し、死ぬほど丁寧に当てはめた。おそらく、ぶっちぎりの上位。
・民法…設問1は、契約不適合による損害賠償請求を中心に書いた。あと、周りに聞いても誰も触れていない論点に気付き、そこを書いた。ただ、このような問題意識が正しいのかは不明(出題趣旨の発表待ち)。設問2は、帰責性を厚く書いただけ。おそらく、中の上程度の出来。
・商法…設問1は、大枠の構成は正しいものの、追認の可否で論点の理解不足を示してしまい、そこそこ減点されたはず。設問2は、民法117条の過失を認めて、さらに改正法で追加された部分(無権代理人が悪意なら責任追及可能)まで書いた。おそらく、上の下程度の出来。
・民訴…設問1前段は、将来給付の訴えの論じ方を忘れていたため、請求適格で切るという大失敗をした(将来給付の訴えは予備にも慶應ローにも既出だったので完全に捨てていた)。設問1後段、設問2は、無難に論証を貼って当てはめた。おそらく、上の下程度の出来。
・刑訴…設問1、設問2は普通に書けた。設問3は、「補強証拠の範囲(罪体説)→補強証拠適格」の流れで書けた。設問4は、訴因変更の可否だけを厚く書いた(平成26年司法試験とほぼ同じ問題だが、あえて要否は書かなかった)。おそらく、ぶっちぎりの上位。
・全体…民事で失敗し、公法・刑事で挽回するという、いつもと逆の結果になった笑。やはり、本番は何があるかわからない…。
こんな感じですかね〜。予備論文上位合格という観点から見て、今回の慶應ロー受験は本当に勉強なりました。
第一に、この受験を経て「答案の書き方」を変えることにしました。今までは一科目ごとに答案構成→答案作成という風に解いていましたが、自分の場合は全科目答案構成を先にする方が良いということに気づきました。この方法による弊害は思ったよりもなかった上に、やはり全科目の難易度・想定される時間を考えた上で戦略的に書くべきだと感じたからです。あと、今までは答案構成の時間がやや長かったことに気づきました。自分の場合、答案構成は頭の中でやればある程度書けることに気づいたので、紙に書くのは本当に大枠だけに止めます。
第二に、「基本的な問題」を満遍なく解けるようにするのが何よりも大事なのだと、今までのどの答練よりも痛感しました。特に、商法・民訴はいずれも基本的な問題だったにもかかわらず、旧司や予備の過去問の復習が甘くなっていた論点がピンポイントで出題されたため、結構なミスをしてしまいました。やはり「穴をなくす勉強」を徹底してやるべきであり、「ここは出ない」みたいな決めつけは絶対にすべきではないのだと思います。逆に言えば、苦手分野さえなくせば、得意分野などなくとも余裕で上位合格できるということだと思います。
第三に、「本番の緊張感」を経験することができました。慶應ロー全免という目標を立てた上に、英語や成績が良いだけに、これで全免取れなかったら言い訳ができない、というプレッシャーがありました。予備試験論文模試も緊張感があるのでしょうが、やはり何事も「本番」の緊張感は少し質が違います。そのため、この入試で「本番」の緊張感は経験できました。そして、今週末は予備試験論文模試があるので、「予備試験」の日程に体を慣らそうと思います。
予備試験論文でも「無双」できるように、淡々と勉強を継続していきます。