予備試験無双

令和2年予備試験合格(短答・論文・口述全て二桁前半の順位)

答案構成・答案作成の時間配分

 こんばんは、アポロです。今日は、答案構成・答案作成の時間配分について書きます。これは誰もが一度は悩むところで、私も試行錯誤の末に自分なりの答えを見つけました。なので、以下の内容はあくまで「私に合ったやり方」であることを前提に、参考程度に読んでもらうと良いと思います。

 また、予備試験について、私は「科目ごとに答案構成→答案作成」をするのではなく、「全科目の答案構成→全科目の答案作成」という順番でやっていました。これも絶対的な正解があるわけでないですが、各科目の問題の難易度・書くべき分量によって時間を調整する必要があるので、やはり後者の方が安全な気がします。例えば、令和2年予備試験の刑事は、答案構成段階で刑訴で書くことが少ないと気づけたので、刑法に多めに時間を割くことができました。逆に、特定の科目で書くことが異常に多い問題も想定されます(令和2年予備試験ではありませんでしたが)。なので、私の意見としては、後者の順番に慣れた上で本番に臨むことをお勧めします

 加えて、①時間配分はあくまで「原則」なので問題の難易度次第では柔軟に調整する必要があること、②1科目の設定時間も「死守」して次科目の時間が減り点数が下がるのを避けること、を心掛けると良いです。これらは一見すると矛盾しますが、「問題を見た上で調整した時間だけは死守しろ」という意味です。もちろん、問題の難易度により時間を守れないこともありますが、延長は10分以内に抑えてました。これ以上時間を延長すると、次科目の点数が下がる可能性が高いです。

 最後に、もう一点だけ補足させて下さい。私は、答案構成に時間をかけないタイプなので、答案構成の時間が比較的短いかもしれません。そのせいで、答案を書きながら悩むことも多かったです。ただ、自分の場合は、答案構成に時間をかけすぎた問題で良い答案を書けたことがほとんどないので、上記デメリットを考慮しても、大枠程度の雑な答案構成にとどめてました。こればかりは人によるのですが、答案構成に時間がかかりすぎる人は、一度「かなり雑に答案構成してみる」というのを試すと良いと思います。私自身、慶應ローの刑法で時間がない時に追い込まれてかなり雑な答案構成をしたのですが、意外と普通に書けたので、今まで答案構成に時間をかけすぎていたことに気づきました。評価の対象はあくまで答案であることを強く意識して、答案構成に無駄な記述がないかチェックしてみましょう。例えば、私は「罪数」を「NC」と省略するなど、自分だけがわかる記号を結構使ってました。これは、"number of crime"の略のつもりで書いてましたが、正しい法律英語なのかは知りません笑。このように、「正しい」略し方である必要は全くなく、自分さえわかれば良いのです。「罪数」と真面目に書く時間はバカバカしいです。こういう工夫は、誰でも簡単にできる上にデメリットもほぼないので、積極的に模索することをお勧めします。

 

 

 

〜予備試験〜

 

 

①公法

・09:30〜09:40(10分)…憲法答案構成、09:40〜09:50(10分)…行政法答案構成

・09:50〜11:00(70分)…憲法答案作成、11:00〜11:50(50分)…行政法答案作成

 

②刑事

・13:15〜13:30(15分)…刑法答案構成、13:30〜13:40(10分)…刑訴答案構成

・13:40〜14:45(65分)…刑法答案作成、14:45〜15:35(50分)…刑訴答案作成

 

③般教

・16:30〜16:50(20分)…全問答案構成

・16:50〜17:05(15分)…設問1答案作成、17:05〜17:30(25分)…設問2答案作成

 

④実務

・09:30〜09:45(15分)…民事答案構成、09:45〜10:00(15分)…刑事答案構成

・10:00〜11:15(75分)…民事答案作成、11:15〜12:30(75分)…刑事答案作成

 

⑤民事

・14:00〜14:15(15分)…民法答案構成、14:15〜14:30(15分)…商法答案構成、14:30〜14:40(10分)…民訴答案構成 

・14:40〜15:35(55分)…民法答案作成、15:35〜16:40(65分)…商法答案作成、16:40〜17:30(50分)…民訴答案作成

 

 

 

〜司法試験〜

 

 

①経済法

・9:30〜10:30(60分)…答案構成

・10:30〜12:30(120分)…答案作成

 

憲法

・13:45〜14:10(25分)…答案構成

・14:10〜15:45(95分)…答案作成

 

行政法

・16:30〜17:05(35分)…答案構成

・17:05〜18:30(85分)…答案作成

 

民法

・10:00〜10:35(35分答案構成

・10:35〜12:00(85分)…答案作成

 

⑤商法

・13:15〜13:50(35分)…答案構成

・13:50〜15:15(85分)…答案作成

 

⑥民訴

・16:00〜16:30(30分)…答案構成

・16:30〜18:00(90分)…答案作成

 

⑦刑法

・9:30〜9:55(25分)…答案構成

・9:55〜11:30(95分)…答案作成

 

⑧刑訴

・12:45〜13:10(25分)…答案構成

・13:10〜14:45(95分)…答案作成

 

 

 

 こんな感じですかね〜。予備試験・司法試験の本番でも、概ねこの時間配分通りに書くことができました。もちろん、一部の科目では10分弱オーバーすることもありましたが、どちらかといえば予定より早く終わることの方が多かったです。このように、「自分だけの時間配分」を明確に決めておくと、試験本番でも精神的に非常に楽です。また、途中答案のリスクは大きく減ります。冒頭にも書きましたが、上記時間配分はあくまで自分のオリジナルなので、これは参考程度にとどめた上で、演習を通じて「自分だけの時間配分」を見つけてもらえれば良いと思います。