予備試験無双

令和2年予備試験合格(短答・論文・口述全て二桁前半の順位)

論文直前答練 法律実務基礎科目(民事・刑事) 第1〜2回

 こんばんは、アポロです。

 先ほど伊藤塾から『論文直前答練 法律実務基礎科目(民事・刑事) 第1〜2回』の答案が返却されたので、その反省と今後の勉強の指針について書きます。

 

 

〜第1回〜

・民事…37点(推定A)

 ・設問1(1)…「Xが本件債権に対応する債務を相続した事実」の要否に言及できなかった 

 ・設問4…「処分証書の形式的証拠力○→特段の事情なければ事実認定○」と書けなかった

 

・刑事…36点(推定A)

 ・設問3(1)…280条1項を落とした

 ・設問3(2)…「重要な情状にかかわる事項」という指摘ができなかった

 

〜第2回〜

・民事…36点(推定A)

 ・設問2(2)…「弁済の提供の抗弁」が機能しない理由の説明が不十分だった

 ・設問3…「Z→Y…債務不履行に基づく損害賠償請求」という可能性に気付けなかった

 

・刑事…30点(推定B)

 ・設問1(2)…「管理権の同一性」という問題に気づかず、的外れなことを書いた

 ・設問2(1)…供述内容の分析が雑だったため、「Aの自白」という部分を指摘できなかった

 

 

〜総括〜

 ・全体的に点数は安定している(特に民事)

 ・民事は、知識レベルの失点はなかったので、要件事実の論じ方などのアウトプットが課題

 ・刑事は、問題文の読み方・分析が雑なせいで大きく外した問題があるので、気を付ける

 ・全体的に、基礎的な問題と現場思考問題のバランスが良く、非常に勉強になった

 

〜今後の勉強の指針〜

 ・とにかく「穴をなくす勉強」をする(全科目共通)

 ・民事は、請求の趣旨・訴訟物・要件事実を忘れないように繰り返す

 ・刑事は、手続的な条文知識を再確認する

 ・予備試験過去問・答練で今まで書いた事実認定問題について、改めて自己添削してみる

 

 

 こんな感じですかね〜。本番で知識レベルの失点をしないために、復習を繰り返します。

論文直前答練 刑法・刑事訴訟法 第1〜4回

 こんばんは、アポロです。

 先ほど伊藤塾から『論文直前答練 刑法・刑事訴訟法 第1〜4回』の答案が返却されたので、その反省と今後の勉強の指針について書きます。

 

 

〜第1回〜

・刑法…33点(推定B)

 ・窃盗罪の共同正犯、不法領得の意思の認定はもう少しコンパクトに書くべきだった 

 ・強盗殺人未遂を落とした。強盗の機会・窃盗の機会はよく落とすので気を付ける。

 ・中止犯を「任意的」減免と書いた(正しくは「必要的」減免)

 ・「共謀に基づいて甲は犯罪を実行している」と書くのを忘れた

・刑訴…42点(推定A)

 ・伝聞を落とした。サブ論点として出てくる伝聞はよく落とすので気を付ける。

 ・本件連行と採尿が「なぜ密接な関連を有するのか」という論述が甘い

 ・設問2も違法性の承継で処理したが、判例の理解を示すには毒樹の果実で書くべき

 ・平成15年判例の大枠を忘れていた。今回は何とかなったが、重要判例の復習が甘い。

 

〜第2回〜

・刑法…26点(推定C)

 ・証拠偽造罪で共謀の有無を検討しなかった(仕方ないとは思う)

 ・Gに対しては危険運転致傷罪、Fに対しては危険運転致死罪で検討してしまった

 ・自招侵害を大展開してしまった。書きたいことではなく、「書くべきこと」を厚く書く。

 ・クセの強い問題。Fのための緊急避難でFを殺したのは論点では?(書いてないけど)

・刑訴…30点(推定B)

 ・設問1①は、「遺留した物」の該当性で、アパート管理者の占有を検討し忘れた

 ・設問1②は、DNA情報という事実への評価が甘い(「プライバシー」だけでは足りない)

 ・裁判例や論述例は強制処分としているが、違和感がある(任意処分が多数説らしい)

 ・設問2は、時間がない中で最低限のことは書けた(判例の規範くらい書くべきだったが)

 

〜第3回〜

・刑法…38点(推定A)

 ・Aへの詐欺罪の既遂時期は明確に指摘するべきだった

 ・行為ごとに論じたが、「誰の」罪責を論じているのかわかりづらい箇所があった

 ・Bへの詐欺罪を「挙動による欺罔」と評価するのはやや無理があった

 ・不能犯類似の論点や未遂犯の終了時期に言及しなかった(かなりの応用なので仕方ない)

・刑訴…39点(推定A)

 ・設問1は、218条1項前段を落とした

 ・設問2は、論点の理解不足により中途半端な論述になった(伊藤塾の立場は微妙だと思う)

 ・設問3は、「公訴事実の同一性」の規範が怪しい

 ・訴因の論点は中途半端な理解だと大失敗する可能性があるので、理論・論証は要復習

 

〜第4回〜

・刑法…31点(推定B)

 ・任務違背の認定で「信任関係」というキーワードを出せなかった

 ・最後に罪責をまとめるところでも、できるだけ刑の免除等には再度言及する

 ・詐欺利得罪を落とした。問題文が次のページにわたっていることに気づかなかった。

 ・問いかけが問題文の前にくる刑法では、問題文を最後まで読んだか必ず確認する

・刑訴…37点(推定A)

 ・設問1は、絶対的特信情況の当てはめが薄い(事件直後であることには言及したい)

 ・設問2は、特に苦手だった「伝聞証拠該当性」を間違えずに処理できた。成長を感じた。

 ・設問3は、「本件メモが犯行前に作成された」という重要な事実を落とした

 ・苦手だった伝聞の問題で高得点を取れた。苦手を克服できたと言って良いと思う。

 

 

〜総括〜

 ・全体的に点数は安定している(特に刑訴)

 ・刑法は「論述のメリハリ」と「各論のアウトプット」が課題

 ・刑訴は「事実の抽出・評価」と「訴因・証拠のインプット」が課題

 ・全体的に、不安だった重要分野からの出題が多く、非常に勉強になった

 

〜今後の勉強の指針〜

 ・とにかく「穴をなくす勉強」をする(全科目共通)

 ・刑法は、各論の構成要件の定義・論証を徹底的に暗記する

 ・刑訴は、訴因・証拠の論点の書き方(自説)を確認し、ブレないように気を付ける

 ・予備試験や新司法試験の過去問等に既出の論点は、当てはめレベルまで確認する

 

 

 こんな感じですかね〜。ずっと苦手意識があった刑事ですが、気付けば公法・民事より点数が良くなっていました。慶應ローに全免合格できたのも、刑事の出来が良かったからだと思います。おそらく、苦手科目だからこそ謙虚に苦手分野を一つ一つ潰していった努力が実り始めているのだと思います。逆に言えば、得意科目だった民事でも同様の勉強をすれば、再び返り咲けるはずです。残り1ヶ月の課題は、苦手分野・不安な分野を徹底的に潰すことにあるのだと再確認しました。

 さて、明日・明後日は予備試験論文模試です。2日間の長い戦いになるので、今日は早目に勉強を切り上げ、少しゆっくりします。当然ですが、本番のつもりで受けます。頑張ります。

慶應ロー入試の結果発表

 こんにちは、アポロです。

 今日の10:00に慶應ロー入試の結果が出ました。

 結果は、全額免除で合格でした。

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一応証拠として写真載せときます

 受験直後は全免合格を確信していたのですが、再現答案作成中に商法と民訴のミスに気付いたので、少し不安でした。私が慶應ローに進学することはないと思いますが、自分の実力を確認できて良かったです。ちなみに、現時点で私の周りでは、他に2人、全免合格した人を確認しています。

 なお、私は英語・成績・推薦状で相当に加点されていると思われるので、純粋な試験の成績だけだと全額免除の対象ではないかもしれません。志望理由については、深夜テンションで最高裁判例を引用したものをそのまま提出してしまい、自分でも笑ってしまうほど論理もグチャグチャなので、たぶん足を引っ張ってます笑。

 各科目の再現答案は伊藤塾に提出してお金をもらうので、ここに載せることはできません。また、各科目の考察については、出題趣旨が発表されてからやるつもりです。なので、ここでは各科目の雑感についてだけ書きます。

 

 

憲法…コロナと損失補償。春学期の行政法のレポートの内容とほぼ同じだった。争点を完璧に把握していたので、ナイトクラブという特性を意識しつつ(レポートでは学習塾だった)、記憶をフルで喚起してひたすら書いた。おそらく、ぶっちぎりの上位。

 

・刑法…設問1は、自分で調べて答え合わせしたが、満点だった。設問2は、答案構成なしで書いたが、全ての構成要件の定義を示しつつ、全ての論点を三段論法し、死ぬほど丁寧に当てはめた。おそらく、ぶっちぎりの上位。

 

民法…設問1は、契約不適合による損害賠償請求を中心に書いた。あと、周りに聞いても誰も触れていない論点に気付き、そこを書いた。ただ、このような問題意識が正しいのかは不明(出題趣旨の発表待ち)。設問2は、帰責性を厚く書いただけ。おそらく、中の上程度の出来。

 

・商法…設問1は、大枠の構成は正しいものの、追認の可否で論点の理解不足を示してしまい、そこそこ減点されたはず。設問2は、民法117条の過失を認めて、さらに改正法で追加された部分(無権代理人が悪意なら責任追及可能)まで書いた。おそらく、上の下程度の出来。

 

・民訴…設問1前段は、将来給付の訴えの論じ方を忘れていたため、請求適格で切るという大失敗をした(将来給付の訴えは予備にも慶應ローにも既出だったので完全に捨てていた)。設問1後段、設問2は、無難に論証を貼って当てはめた。おそらく、上の下程度の出来。

 

・刑訴…設問1、設問2は普通に書けた。設問3は、「補強証拠の範囲(罪体説)→補強証拠適格」の流れで書けた。設問4は、訴因変更の可否だけを厚く書いた(平成26年司法試験とほぼ同じ問題だが、あえて要否は書かなかった)。おそらく、ぶっちぎりの上位。

 

・全体…民事で失敗し、公法・刑事で挽回するという、いつもと逆の結果になった笑。やはり、本番は何があるかわからない…。

 

 

 こんな感じですかね〜。予備論文上位合格という観点から見て、今回の慶應ロー受験は本当に勉強なりました。

 第一に、この受験を経て「答案の書き方」を変えることにしました。今までは一科目ごとに答案構成→答案作成という風に解いていましたが、自分の場合は全科目答案構成を先にする方が良いということに気づきました。この方法による弊害は思ったよりもなかった上に、やはり全科目の難易度・想定される時間を考えた上で戦略的に書くべきだと感じたからです。あと、今までは答案構成の時間がやや長かったことに気づきました。自分の場合、答案構成は頭の中でやればある程度書けることに気づいたので、紙に書くのは本当に大枠だけに止めます。

 第二に、「基本的な問題」を満遍なく解けるようにするのが何よりも大事なのだと、今までのどの答練よりも痛感しました。特に、商法・民訴はいずれも基本的な問題だったにもかかわらず、旧司や予備の過去問の復習が甘くなっていた論点がピンポイントで出題されたため、結構なミスをしてしまいました。やはり「穴をなくす勉強」を徹底してやるべきであり、「ここは出ない」みたいな決めつけは絶対にすべきではないのだと思います。逆に言えば、苦手分野さえなくせば、得意分野などなくとも余裕で上位合格できるということだと思います。

 第三に、「本番の緊張感」を経験することができました。慶應ロー全免という目標を立てた上に、英語や成績が良いだけに、これで全免取れなかったら言い訳ができない、というプレッシャーがありました。予備試験論文模試も緊張感があるのでしょうが、やはり何事も「本番」の緊張感は少し質が違います。そのため、この入試で「本番」の緊張感は経験できました。そして、今週末は予備試験論文模試があるので、「予備試験」の日程に体を慣らそうと思います。

 予備試験論文でも「無双」できるように、淡々と勉強を継続していきます。

論文直前答練 民法・商法・民事訴訟法 第1〜4回

 こんばんは、アポロです。

 先ほど伊藤塾から『論文直前答練 民法・商法・民事訴訟法 第1〜4回』の答案が返却されたので、その反省と今後の勉強の指針について書きます。

 

 

〜第1回〜

民法…29点(推定C)

 ・設問1(1)は、「有責配偶者からの離婚請求」の判例の理解不足で三段論法ができなかった

 ・設問1(2)は、詐害行為の要件を丁寧に論じ、慰謝料支払と財産分与の違いにも気付けた

 ・設問2は、「日常の家事」の論点抽出はできたが、時間がなく、かなり雑に書いてしまった

 ・設問2の最大の失敗は478条類推適用(相殺)を書いたこと(「曖昧な知識」の弊害)

・商法…35点(推定A)

 ・設問1は、351条1項を指摘できなかったのが痛い(問題文に露骨なヒントがあった)

 ・「原則」と書くべきところはしっかりと明示する

 ・設問2は、「商号」該当性の論点と「悪意」の論点を明確に分けて書くべきであった

 ・複数の現場思考型論点が出てきた時にまとめて論じてしまう癖は良くないので、要注意

・民訴…38点(推定A)

 ・設問1は、「実体法上の管理処分権の帰属態様」という規範のキーワードを忘れてしまった

 ・設問2(1)は、「固有必要的共同訴訟の訴え取下げ」が不利益という前提で書いてしまった

 ・設問2(2)は、「裁判を受ける権利(憲法32条)」という必要性から書き出すべきであった

 ・「当たり前」と思った部分でも、リスク回避のために一言説明を添える癖をつける

 

〜第2回〜

民法…31点(推定B)

 ・設問1は、110条類推適用なのに、「正当な理由」の有無を通常通りに書いてしまった

 ・設問2は、「使用利益は『果実』ではない」と考えてしまい、196条1項但書を無視した

 ・「通常の必要費」と「特別の必要費」という区分があることをそもそも知らなかった笑

 ・189条2項と190条1項を指摘できなかった

・商法…24点(推定D)

 ・設問1前段は、「会社に対しても譲渡は有効」と明確に書くべきであった

 ・設問1後段は、12行も使って124条4項に関する余事記載をした(本問最大の失敗)

 ・設問2は、模範解答も触れていない問題意識を無視したら大減点された(厳しくね?)

 ・設問3は、伝統的通説の立場で書いたら、「有力説の立場で書け」と大減点された(wtf

・民訴…40点(推定A)

 ・設問1は、結論をどう書いて良いかわからず、問いかけから離れる結論を書いてしまった

 ・設問2は、「作成目的」や「自由な意思形成」というキーワードを落とした(理解不足)

 ・設問3は、現場思考で何とか逃げ切れた

 ・事前準備できる部分(定義・規範)で失点しないことが最重要なのだと再確認した

 

〜第3回〜

民法…26点(推定C)

 ・設問1は、「時効によって消滅した」の解釈論を展開しなかった(当然の前提としていた)

 ・設問2は、何となく知っていた論点だったので、ほぼ完璧に書けた

 ・設問3は、478条に触れることすらできず、0点!(468条1項について書いてしまった)

 ・債権総論の論点を混同することが多いので、今一度整理する必要があると痛感した

・商法…14点(推定F)

 ・過去最低点を更新したが、著しく不適切な出題と考えるため、全く気にしていない

 ・設問1は、まずはBSを読んで財源規制違反を判断させる問題だが、そこがわからなかった

 ・設問2は、Dの原告適格(831条1項柱書後段)について触れられなかった

 ・出題者は最近簿記2級でも受けたのか?平成23年司法試験に憧れたか?出題意図が不明

・民訴…32点(推定B)

  ・設問1は、何とか現場で規範定立をした結果、満点だった

 ・設問2は、「訴訟行為についての錯誤取消の類推適用」を書き、既判力に一切触れなかった

 ・設問3は、平成27年判例のうち246条に関する論点を知らず、的外れなことを書いた

 ・和解の論点を混同することが多いので、今一度整理する必要があると痛感した

 

〜第4回〜

民法…23点(推定D)

 ・設問1は、ほぼ完璧に書けたので、満点だった

 ・設問2も、正確に条文を指摘できたので、ほぼ満点だった

 ・設問3は、安全配慮義務に触れることすらできず、0点!

 ・これを「現場思考」で解ける能力、「知識」として持つことのいずれも不要と考える

・商法…44点(推定A)

 ・設問1は、828条「1項」2号を引用し忘れて減点されたので、要注意

 ・有利発行該当性を肯定したが、実務の考えでは否定されるらしい(知らんわ)

 ・設問2は、ほぼ完璧に書けたので、満点だった

 ・平成26年改正で加わった条文はまた出そうな気がするので、理解を深めておく

・民訴…34点(推定B)

  ・設問1課題(1)は、「紛争主体たる地位の承継」の当てはめが、やや雑だった

 ・設問1課題(2)は、信義則の観点から書いたが、手続保障の観点から書くべきだったらしい

 ・設問2課題前段は、裁判上の自白の定義を書き忘れた

 ・設問2課題後段は、要件事実的な観点から検討できず、よくわからないことを書いた

 

〜総括〜

 ・民法は悪すぎ、商法は普通で、民訴は良い

 ・全体的に要件充足性の検討が雑

 ・「曖昧な知識」で不要な論点を書くことが多く、逆に基礎的な部分の論述は薄い

 ・やはり民事系の答練問題は予備試験の問題との質的な乖離が大きいと感じる

 

〜今後の勉強の指針〜

 ・論点間の関係性を理解して混同を防ぐと共に、点を取る書き方をマスターする必要がある

 ・民法は、債権総論分野の出来が非常に悪いので、重点的に復習する

 ・商法は、「条文力」がまだまだ足りないので、まずは今年の短答の復習をする

 ・民訴は、定義・規範の暗記を徹底する

 

 

 こんな感じですかね〜。特に民法の点数が酷いですが、あくまで基準は過去問なので、反省すべき点と無視すべき点の峻別は重要かと思います。民事系は伊藤塾特有の癖が強く、例えば民法では、「債務不履行不法行為に関するややマイナーな百選掲載判例を好んで出題する」というものがあります。しかし、予備試験においてそのような問題は過去に一度も出題されていません。そのため、それを全て理解しようとするような勉強は、明らかに間違った勉強ということになります。

 もっとも、良問もあり、知識のレベル・書き方のレベルで学んだことは多いです。特に、自分の場合は、「応用的な部分を厚く書き、その結果、基礎的な部分の論述が薄くなる」という悪い癖があります。過去問でも同様の失敗をしているので、もし本番の民事系で失敗するとしたらこのパターンだと思っています。今までは自分の「勝ちパターン」ばかり探していましたが、安定して受かるためには、むしろ「負けパターン」を理解し、徹底的にそれを避けることが大事なのだと思います。それに気づけただけでも、この答練を受けた価値はありました。

 さて、短答試験から早くも1ヶ月が経過し、論文試験までの折り返し地点を迎えようとしています。今一度自分の勉強の方向性や課題を確認すべき段階だと思います。不安になっても手を広げず、「当たり前のことを当たり前に書けるように」、淡々と勉強を継続していきます。

論文直前答練 憲法・行政法 第1〜4回

 こんばんは、アポロです。

 先ほど伊藤塾から『論文直前答練 憲法行政法 第1〜4回』の答案が返却されたので、その反省と今後の勉強の指針について書きます。

 

 

〜第1回〜

憲法…19点(推定E)

 ・過去最低レベルの点数を叩き出したが、我ながらひどい出来なので、納得の点数

 ・最大の失敗は、「アファーマティブ・アクション」に全く気づかなかったこと

 ・全体的に評価が抜けまくっているし、三者間で議論も噛み合っていない

 ・平等権の争点形成の仕方等も含めて学ぶべきことが多い問題なので、要復習

・行政…34点(推定B)

 ・公定力・国家賠償請求という馴染みのない分野だったが、短答知識を使って書けた

 ・苦手分野だからこそ、事実に食らいついて当てはめることができた

 ・公定力の根拠・「違法」の論証の理由部分が書けなかったので、評価が伸び悩んだ

 ・苦手分野の論証の精度を上げる必要がある

 

〜第2回〜

憲法…33点(推定B)

 ・「恣意的運用のおそれ」や「萎縮効果」に言及できなかった

 ・問題文の生の事実を法的な議論に昇華させる力(意識)が足りないと強く感じた

・行政…30点(推定B)

 ・設問1の原告適格は良く書けたが、設問2は全くわからず、的外れなことを書いた

 ・設問2は、問題文から争点が全く読み取れないので、なかなか変な問題だとは思う

 

〜第3回〜

憲法…22点(推定D)

 ・違憲の問題と国賠法上違法の問題を分けずに書いたので、大枠の構成が不適切となった

 ・立方不作為の違法の規範(「必要不可欠・正当な理由・長期間怠る」)を書けなかった

 ・選挙制度の決定に関する国会の裁量(44条、47条等)を指摘できなかった

 ・万が一の出題に備えて、書き方の大枠はストックする必要がある

・行政…37点(推定A)

 ・全体的に、条文の引用不足により失点している

 ・内部的行為論を公権力性の中で書いているが、これは外部性の問題なので、明らかな誤り

 ・「相当程度確実」というフレーズに言及できなかった

 ・「事実」だけでなく、「条文」の引用にも配点があることを強く意識する必要がある

 

〜第4回〜

憲法…35点(推定A)

 ・生存権の問題だったが、文言解釈の問題ではなかったので、裁量論で処理した

 ・このような問題が本番で出題されることは考え難いので、復習は不要

・行政…27点(推定C)

 ・設問1は、無効等確認訴訟が穴になっていることを自覚したので、要復習

 ・設問2は、最判昭和59年12月12日を想起してしまい、ズレた論述をしたので、要復習

 

 

〜総括〜

 ・全体的に点数が不安定

 ・憲法は「事実」の引用が課題で、行政法は「条文」の引用が課題

 ・基本的な論証が不正確な部分も多く、結局「基礎的な知識が不正確」なのだと強く感じる

 ・全体的に、マイナー分野からの出題が多かったように感じた

 

〜今後の勉強の指針〜

 ・とにかく「穴をなくす勉強」をする

 ・憲法は、人権ごとの争点や処理手順を徹底的に確認する

 ・行政法は、論証の精度を上げると共に、処分性・裁量の逸脱濫用は特に理解を深めておく

 ・予備試験や新司法試験の過去問等を用いて、「事実」や「条文」の引用の練習をする

 

 

 こんな感じですかね〜。なかなか酷い点数ですが、直前期ということもあり、落ち込んでいる暇はありません。日々全力で問題に取り組むのが前提ですが、結局、本番で良い点数を出せれば良いのです。今回も沢山の失敗ができたので、まだまだ成長できそうです。

 さて、明後日はいよいよ慶應ローの入試です。過去問で対策はしたので、あとは実力を発揮するだけです。普通に受験すれば確実に受かってしまうのですが、それでは面白くないです。そこで、「全額免除」を目標に受験します。これなら多少の緊張感があります。楽しみです!

予備試験 短答(自己採点)

 こんばんは、アポロです。昨日予備試験の短答試験を受けてきました。伊藤塾の自動採点サービスで自己採点したので、その結果を載せます。あくまで自己採点ですが、マークミスがないか何度も確認したため、そのようなミスはしていないはずです。

 

 

民法…28点

・商法…27点→23点

・民訴…25点→29点

憲法…27点

・行政…27点

・刑法…26点

・刑訴…28点

・般教…27点→30点

・合計…215点218

 

 

〜自己採点について〜

民法(28点)、憲法(27点)、刑訴(28点)は他の予備校の解答速報でも同様の結果だったので、おそらくこれで確定

商法(27点)は謎他の予備校の解答速報だと23点なので、おそらく実際はこれより低い

民訴(25点)も謎他の予備校の解答速報だと29点なので、おそらく実際はこれより高い

           ↑

 やはり点数変わってた伊藤塾が解答を修正した

・行政(27点)は、予備校で解答が割れている問題があるので、実際はこれより高いかも

・刑法(26点)は、予備校で解答が割れている問題があるので、実際はこれより低いかも

般教(27点)は、3点くらい上がる余地がある気がする

           ↑

 これも点数上がってた伊藤塾が解答を修正した

・結局これらのズレはいい感じに相殺されて、合計は自己採点通りの215点218点前後になるはず

 

〜各科目の雑感〜

民法…改正絡みの問題が多く、「答練かよ」って思いながら解いた。ただ、条文はほぼ暗記していたので余裕だった。最後の相続の問題でミスったのは悔しい(一番勉強したのに…)。

・商法…おそらく易化した。商法の見解問題、今まで合ってたことないんだけど、何で?

・民訴…例年通りの難易度。確実にミスってるのは、訴えの取り下げの問題。よくわからん。

憲法…超絶易化しててビビった。衆議院解散権の見解問題でミスった。大嫌いな論点なので過去問も全部無視してたらツケが回ってきた。詰めの甘さを痛感した。

・行政…おそらく易化した。確実にミスってるのは、行審法。よくわからん。

・刑法…細かめの判例知識を問う問題が増えた印象。やや難化。確実にミスってるのは、緊急避難の見解問題。死ぬほど悩んだ末に間違えたので悔しい。

・刑訴…例年通りの難易度。被害者参加人の問題でミスった。よくわからん。

・般教…英語で1問ミスって萎え。その他はいつも通りテキトーに解いたので知らん。英語というアドバンテージがありながら27点30点しか取れないのやばくね?

 

〜辰巳の自己採点〜

・辰巳の自己採点では、法律科目の合計点は186点(伊藤塾より2点低い)

・現在は一般教養科目の解答は不明

・現時点で約450人のデータが集計されているが、法律科目の合計点は暫定1位

・このまま最後まで1位だった場合、「予備試験短答1位合格(一般教養を除く)」を名乗ろうと思う(自分より点数高い人いたらごめんなさい笑)←抜かれました笑

 

〜総括〜

・目標の200点を余裕で超えた。本番で自己ベストを更新した。1年ちょっとで60点以上伸ばせた。素直に嬉しい。

 

〜論文に向けて〜

・ここで調子に乗って論文に落ちたら何の意味もない。まずは切り替えることが最重要。

・明日から直前答練をペースメーカーにして勉強する

・9月12日に慶應ローの入試も控えている。全額免除で受かるつもりなので、過去問をやる。

・夏休みで時間があると錯覚しない。手を広げない。普通に勉強してれば普通に受かる試験。

 

 

 こんな感じですかね〜。とりあえず短答は上位で受かったと思います。この調子で論文も一桁順位で受かります。私にとって、この試験は「挑戦」ではなく「証明」です。自分が全受験生の中で最も法曹に相応しいことを答案で「証明」します。自分が本気を出せばどんな試験でも余裕で受かることを「証明」します。自分の家族や友人への感謝の気持ちを合格という結果で「証明」します。論文試験もぶっちぎりで受かるので、乞うご期待!!

予備試験 全国公開短答模試 第2回

 こんばんは、アポロです。『予備試験 全国公開短答模試 第2回』を受験したので、その結果と今後の勉強の指針について書きます。あくまで自己採点ですが、マークミスがないか何度も確認したため、実際の成績と完全に一致していると思います。

 なお、一般教養科目については受験しませんでした。昨年の本番と同じ問題であることに加えて、唯一の得点源である英語の問題が削除されていたため、受験する意味を感じなかったからです。そのため、総合成績表における私の成績は、法律科目のみの合計点となります。

 

 

民法30点(◎)

・商法…26点(○)

・民訴…30点(◎)

憲法17点(×)

・行政…25点(○)

・刑法…26点(○)

・刑訴…24点(×)

・般教…24点(昨年の本番の成績)

・合計…202点(○)

 

 

〜総括〜

・法律科目のみで昨年の合格点(162点)を余裕で超えることができた

・民事系は総復習したら無双できたため、やはり努力が反映されやすい科目だと感じた

憲法は基本的な判例知識でのミスが多かったので、総復習する必要がある

行政法・刑法・刑訴は知識レベルのミスがほぼなかったので、現状維持で十分

・刑訴は凡ミスで3点失ったので(「誤っているもの」の個数を問われているのに、「正しいもの」の個数を選んでしまった)、本番でこのようなミスをしない対策を講じる必要がある

 

〜今後の勉強の指針〜

民法・商法・民訴は条文中心の学習を徹底し、「確実な」条文知識を増やす

憲法判例を総復習し、最低限「結論」を覚える(細かい理由・言い回しは基本的に無視)

行政法・刑法・刑訴は短答プロパー知識の「精度」を維持する

・本番では刑法・刑訴で集中力が切れて凡ミスの可能性が上がる、という自覚を持つ

 

〜目標点〜

民法30点

・商法…22点

・民訴…26点

憲法22点

・行政…22点

・刑法…22点

・刑訴…26点

・般教…30点

・合計…200点

 

 

 こんな感じですかね〜。一般教養科目を含めれば、模試では2回とも200点に到達しました。とはいえ、いずれもギリギリ200点に到達しているので、まだまだ伸び代はあるはずです。7月は昨日の模試後も含めて結構遊んでしまったので、ここからは本腰を入れていきます。ただ、今週は、期末試験の勉強・期末レポートの作成をしなければなりません。また、週末には、「短答決起会」という飲み会もあります。というわけで、短答の勉強に本腰を入れられるのは来週からですかね。現時点でかなり点数が伸びていますが、一言言わせてください。

 

 「俺はまだ、本気を出してない。」

 

 ここからバキバキに仕上げて、本番ではしっかり結果を出します。自己採点の結果は短答試験翌日に掲載します。乞うご期待!!