予備試験無双

令和2年予備試験合格(短答・論文・口述全て二桁前半の順位)

コンプリート論文答練 商法 第1〜4問

 こんにちは、アポロです。

 『コンプリート論文答練 商法 第1〜4問』の答案が返却されたので、その反省と今後の勉強の指針について書きます。

 

〜第1問…39点(推定A)〜

 ・原告適格の中で検討すべき論点を取消事由の中で論じてしまった(これもあり?)

 ・131条1項を引用し忘れた(猛反省)

 

〜第2問…37点(推定A)〜

 ・仮処分(民事保全法23条2項)を書き忘れた

 ・「数名の取締役は態度を決めかねている」という事情を拾い忘れた(結論が逆)

 

〜第3問…37点(推定A)〜

 ・「必要な説明」(314条本文)の規範を書き忘れた結果、原則論を示せていない

 ・120条4項本文の返還義務が「責任」(847条1項)に含まれることを知らなかった

 

〜第4問…38点(推定A)〜 

 ・「公正な価格」は必死に思い出して何とか書けたが、完璧とはほど遠い論述だった

 ・合併はほぼ完璧に書けたが、記号を間違えるというケアレスミスがあった

 

〜総括〜

 ・全問が目標の7割を超えており、相当に安定している

 ・典型論点は完璧に理解していたので、答案にもうまくそれを表現できてよかった

 ・条文引用忘れ、当てはめ事情拾い忘れ、原則欠如、記号間違い等のミスが多かった

 ・「これは出ない」と決め付けていた論点が出て焦ったが、何とか思い出して書けた

 

〜今後の勉強の指針〜

 ・条文や論点の知識は多ければ多いほど有利なので、貪欲に知識を吸収する

 ・問研や事例で考える会社法を繰り返して、力を落とさないようにする

 ・「自分はケアレスミスが多い」ことを意識して書き、くだらない失点をなくす

 ・手形小切手法も最低限は書けるように復習する

 

 全体的に面白い問題だったのですが、解答例・解説講義・添削が微妙なのが不満でした(問題意識がズレてたり、検討すべき点をスルーしてたり、会社法の理解が疑われる内容)。まぁ、それはいいとして、商法はこれまでの科目の中で最も安定しており、数ヶ月前と比べても確実に実力がついたと感じます。解説等に不満を感じるのも、事例で考える会社法等でとにかく考える癖がついたので、その思考過程をスルーしている点が看過できないからだと思います。

 知識・思考力・論述力はA評価レベルに達しているはずです。これからは、それを維持しつつ更に磨いていくこと、そして本番では大きく外さないことが大事かと思います。民事系はいくら実力があっても筋を外す可能性はあるし、その瞬間に落ちるので、これだけは日頃から意識して問題を解いていきます。不安だった商法もここまで仕上げられたので、いよいよ上位合格が見えてきました。短答試験まで残り5ヶ月弱、論文試験まで残り7ヶ月弱と迫ってきました。油断せずに残り期間も突っ走ります!